8~13世紀にわたる600年以上もの間、
人々の健康について責任を負い、
自然と調和できるような暮らしを研究し続けてきた修道院。
読み書きのできる修道士は、
労を惜しまずに古い医学書を書き写しました。
修道院は自給自足の生活を基本としていたので、
その庭には菜園や果樹園、
人々の病気のケアのために使われる薬草園がありました。
お魚や家畜も育てていたそうです。
修道院は高い壁に囲まれているため、
盗人や野生動物にこの大切な庭を荒らされる心配が無い、
守られた安全な場所でした。
薬草園で育った薬効植物たちは、
乾燥させたり、アルコール漬けにしたりして保管されましたが、
この専用部屋がやがて生薬を刻み、すりつぶし、調合を行う
薬局になっていったそうです。


残念なことに、近代医学の発展とともに、

修道院で培われてきた栄養学や薬草医学は忘れられていきましたが、

近年の目覚しい科学の進歩によって、

栄養学的にも、医学的にも、

修道院で研究されてきた食事や病気のケアのすばらしさが実証されはじめ、

今再び注目されるときがきました。


想像してみただけでも、

香り豊かで愛に満ちた美しい光景。

忙しなく時が流れていく現代にこそ、

当時の修道院のような場所が人々にとって必要なはず。


そんな思いで、346Abbeyの活動が始まりました。